Coffee brake

ゆるりと気ままに呟きます。

ドラマチックは意図的に

昨日は女子会をした。ホテルのアフタヌーンティーなんておしゃれイベントである。すごいね女子力だね!!ホテルのロビーでアフタヌーンにティーを飲むのである。はぁぁそんな贅沢、わたしには許されるのかしら。

シンデレラの気分だ、という旨を申したところ、「シンデレラはああ見えてしたたかな計算高い女だからおまえとは違うだろ」と言われた。暗にバカと言われた。


しかし確かに考えてみれば、12時の鐘が鳴ってダッシュをする際、わたしならガラスの靴が脱げたらすぐさま拾いに戻るだろう。なんならピンヒールってものすごく走りづらそうだから、いっそ脱いで持って走る。さよなら王子様。

しかもシンデレラは姉たちが入らない入らないと無理やり靴を履こうとしているところへ、「あれれ~?あたしもう片足分のガラスの靴持ってるお!?」みたいな風に満を持して登場するというからもうアレである。


どうもサムデイにプリンスがカムすることを窓辺で頬杖つきながら星空に夢見るだけではダメらしい。そんな女だったのかシンデレラ。あいつは今もわたしの姿を見て陰で嘲笑しているに違いない。



「あたしはイングリッシュキャラメルで」と、慣れた様子で頼んだ友人から「何飲むの?」と聞かれたので、「このオリジナルブレンドの【ビューティー】で!」と言ったら鼻で笑われた。


BBクリームでBB弾を連想するほどのわたしの愚かさ(「BBとしゃれこうべ」参照)を知っている彼女らは、今後のためにと親身にアドバイスをしてくれた。というか本気のダメ出しである。

「とりあえずメイクに10分はかけろ」「素材は悪くないはずなんだ」「魅せ方を覚えろ」「ていうかそもそもなんで全部笑いに走ろうとするの」と、外見から言動からズバズバ言われたために、早くもわたしの心は赤く点滅していた。あまり好みの味ではないビューティーを片手に、震える声でわたしは聞いた。



「じ、じゃあどうやったら、照れ隠しで笑いにも走らずに可愛く振る舞えるんですか」


「んー」


イングリッシュキャラメルの友人は一瞬の間を置いて、こう答えた。





「ドラマの主人公になった気分で、もうその雰囲気に溺れるの」




勝てねえ。
わたしは冷めきったビューティーをすすった。



というわけで、ここはひとまず手っ取り早く始められそうなメイクの基本からちゃんと調べようと思い、ネットサーフィンをしていた。そもそもわたしの顔に合うメイクって何。



「つりめ 二重 きつい」【検索】


んー、奥二重のためのメイクばっかり出てくる。違うんだよなぁ。細目のキツネ目ってわけでもないし、むしろ目は大きい方だし…。そもそもキツネって目つりあがってんの?


「キツネ 画像」【検索】


うひょああ可愛い!確かに多少目はつり上がってる感じはするけど、ここまで黒目がちで愛らしいとそんなのチャラだよね!!

ところでキツネとフェネックって一緒になってるサイトなんてあるけどフェネックの違いってなに。フェネック、フェネッk…



カチ、カチ、カチ、カチ…



最終的には「あのスマブラに出てくるキツネってなんだっけ」と思い調べていたところでふと我に返った。

ついでにそのキツネが出てくるゲームは「スターフォックス」なるゲームなのだが、わたしはそれを「ファイアーフォックス」と勘違いしていたことも判明した。たぶんファイアーエムブレムと混ざっていたんだと思う。またひとつ学びを得た。


道のりはまだ長い。