Coffee brake

ゆるりと気ままに呟きます。

ネオミアイ

理想の恋人欲しい 人工知能、合コン中に「お薦め」解析 (朝日新聞デジタル) - LINEアカウントメディア http://news.line.me/list/oa-asahishimbun/rkxaa6jzsacl/1ib35x3m1frjq?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none


見出しが目を引いたのでタップしてしまった。人工知能が教えてくれる理想の相手。現代式のお見合いって感じなのだろうか。

お見合い、親の紹介から自由恋愛型へと時代は流れ、現在では再びネオお見合い型へと移ってきている印象を受ける。Facebookでよく出る広告だってその一つだろう。タップ一つでマッチング。「理想のパートナーを探しませんか?」その文句には確かに、心が揺れるものがある。ただの出会い系サービスと化している実情もあるようだが。

「あなたはその現状で満足しているの? もっと良い人いるんじゃない?」実際には事足りていても、「理想」という綺麗な言葉でその僅かな隙をついてくる。高みなんて見上げれば限りないのに。良いビジネスの典型例だ。



ところで、最近良いなと思う作家がいる。文章の書き方にストーリー展開も絶妙にツボだったため、見事にハマった。わたしは「好きだ」と思うと、とことん知りたくなる質なので、彼の本を迷わずまとめ買いした。

しかし、作家も人である。わたしも同じく人である。わたしとの相性のせいかどうかはわからないが、思うように筆が乗っていない作品というか、正直イマイチだなぁと思うものもあった。だけど、入りが素敵だったためにわたしの中で彼は「好きな作家」であり続けている。

もし、イマイチだなぁという作品から読み始めていたらどうだっただろう。きっと「あー、この人微妙だな」で終わってしまい、こんな風に他作品もまとめ買いなんてことはなかったのだろう。ぴったりくる作品が実はあるのに、その可能性は埋もれたままだったのだろう。



出会いなんて、そんなもんだと思う。



「この出会いは必然だったんだ!」なんて言うけど、そんなものは結果論で、偶然に満ちたものでしかない。過程はどうあれ最終的にたまたま奇跡的に理想のルートに流れ込むと、しばしば運命なんても名付けられることもある。必然性のなさ。そこがたぶん、人生の醍醐味でもあろう。

人工知能は確かに、色んな可能性を鑑みて「お似合い」の相手を選び取ってくれるかもしれない。でもなんだかそれは現実味があるようでない気がする。具体的な人物が選択肢として浮上し、「はい」「いいえ」のカーソルを合わせ、選んだその先のシナリオを見ていく。RPGのようだ。


ともあれ、人工知能のナビがあろうがなかろうが、幸せだと思えるルートを辿ってきたのであれば何も構わない。このようなツールがどんどん台頭してきているということは、それなりの需要もあるということだろうし。幸せの質に差はなかろう。


まもなく東京に着く。大神宮へ初詣に行きつつ、御神籤をひいてみよう。歩む先は、神のみぞ。