Coffee brake

ゆるりと気ままに呟きます。

マルチ・デイドリーム・ビリーバー②

脳内でひとり騒いでいると、隣に座っていた年下くんが口を開いた。 「あの、ダイアモンドDDとかってなんなんですかね」 彼が言っているのは、モニターのチーム名の隣に書いてあるものだ。リーダーらしき人物の下に文字が出ているため、てっきり会社か何かだ…

デイ・マルチドリーム・ビリーバー①

事の発端は飲み友達から。 人見知りをしないことに関しては、他の追随を許さぬわたし。飲み屋だろうがなんだろうが、誰かしらと何かしらで仲良くなる。 その中で親しくなった男性から、「今度仲良い奴らと集まるから飲まない?」と言われたのがきっかけだっ…

狩猟本能に目覚めてエステに行った話 ②

血統書付きのわんことのスプリングチャンスが訪れた野犬は、かくしてエステサロンを訪れることとなった(前記事「狩猟本能に目覚めてエステに行った話①」参照)。 仕事終わりにダッシュで来たので、メイクも落ちかけているが気にしない。 ウィーン 「いらっ…

狩猟本能に目覚めてエステに行った話①

まな板の鯉、と思った。 身につけているのは、ペラペラとした紙ショーツ1枚だけ。赤ちゃんのおくるみのように、全身をラップで巻かれている。 「こんばんは」と受付の方と挨拶を交わしてから、30分で裸になり、なされるがまま。初対面のお姉さんにさらけ出す…

ダークマター・イズ・ヒア!

世の中にはハピネスも多いがダークマターも多い。乙女ゲー談義の話の前に面白いことがあったので少々。社会人デビュー前のラスト帰省。もうしばらくは帰ってこないであろう自分の部屋。となると人は何をするか、探してしまうんです思い出のものを。鞄の中も…

乙女ゲーをすすめられる

類は友を呼ぶという。その言葉通り、わたしの周りにはどうも趣味に全力疾走している人種が多い。バンド、ジャニ系、アニメ、アイドル、鉄ヲタ……そのジャンルは実に多種多様。そんな中、とある友人からこんなことを言われた。「乙女ゲーとかしてみないの?」…

すてらとエゴグラムとわたし

ステラーダイカイギュウという生き物をご存じだろうか。ジュゴン目ジュゴン科、もしビジュアルがぱっと浮かばない人はポケモンのパウワウから進化するアレ、「オエーオ!」みたいな鳴き声でオーロラビームとかを発する、みず/こおりタイプの同名のアレをイメ…

ミッション:弟を攻略せよ!

人ってないものねだりだと思う。最近どうも「良いな」と思う人は金髪が多いことに気づいた。それもバンドマンで、金髪。生まれてこの方染色ナシの黒髪、ピアスホールもなしの純情乙女()であることの反動がきているのだろうか。他にも、きょうだいがいない人…

執事喫茶へ行く ②

いざ、執事喫茶。完全予約制というので、ここはひとつわたしが、と先日済ませておいた。青地に蝶が舞う、お上品なサイトにはお屋敷の様子と執事が写る。異世界としか言いようがない。「お屋敷のご案内」「教えて執事」などとクリックしたくてたまらないリン…

執事喫茶へ行く ①

「心を浄化しに行こう」真顔でバイトの同僚がそう言ったことから始まった。大学3年の冬だった。「何どうしたの浄化とか。ソウルジェムでもやられてきたの?」わたしはその時、アニメ好きの友人から「とりあえず見ておけ」と勧められたまどマギを夜通し見ると…

漂流郵便局

「父さんは、君がいなくなってから泣き虫になりました。」一番はじめに手に取った手紙は、そんな書き出しから始まっていた。新宿から香川は高松まで高速バスで11時間弱、高松駅から詫間駅まで電車で50分、そこからバスで須田まで15分、港まで徒歩2分、そこか…

ドラマチックは意図的に

昨日は女子会をした。ホテルのアフタヌーンティーなんておしゃれイベントである。すごいね女子力だね!!ホテルのロビーでアフタヌーンにティーを飲むのである。はぁぁそんな贅沢、わたしには許されるのかしら。シンデレラの気分だ、という旨を申したところ…

BBとしゃれこうべ

間違ったまま覚えている知識って実は意外と多い。わたしは自他共に認める美意識の低い女なのだけど、ことにメイクに関する知識の乏しさは群を抜く。いつもしているメイクの所要時間は5分。時短ではない、フルメイクである。なぜそれほど時間が短いか、理由は…

おとうさん

仕事の研修に口述試験に飲み会、目まぐるしく過ぎていく日々の中、どうしても向かわなくてはならない場所があった。とある飲食店である。4年前の上京して間もない頃、右も左もわからない東京で初めてアルバイトした店だった。接客の仕方から効率の良い作業の…

言葉フェチ

わたしは思考を言語化するというか、こうして文章にしたり可視化すると不思議とすっきりするタチだ。だからスマホには備忘録的な思ったことメモがたくさん入っているし、もやっとしたときにとりあえず思ったことをばーっと書いて、後から整理するツールなん…

星野源

昨今は「塩顔男子」ブーム。色白系で体格は中肉中背~痩せ形、草食系に見られがち。彼もそこに属するだろう。この星野源の他、綾野剛や坂口健太郎といった俳優が産科医を演じたドラマ「コウノドリ」は、塩顔男子の宝庫なんて言われていた。さてここで、みん…

ネオミアイ

理想の恋人欲しい 人工知能、合コン中に「お薦め」解析 (朝日新聞デジタル) - LINEアカウントメディア http://news.line.me/list/oa-asahishimbun/rkxaa6jzsacl/1ib35x3m1frjq?utm_source=Twitter&utm_medium=share&utm_campaign=none見出しが目を引いたので…

マイルドヤンキー

現在、実家に帰省している。年末年始、となると忘年会に新年会シーズン。だから高校の友達と集まって飲んだりなんてしていた。しかしそこは田舎、飲む場所や出かける場所なんて限られているわけで、どこに行っても誰かしらと遭遇するのが常だ。そんな具合で…

全身麻酔ビフォーアフター

新年の挨拶の前に、2015年で何か面白かったことの話をしたいと思う。インパクトで言えばやはり2回の入院手術だろうか。別に病気とかではなくて、ケガで脱臼癖がついてしまっていた膝に新しく靭帯をつくっちまおう、というものだった。右と左両方だから計2回…

嫌悪感とマイノリティ

「嫌いな人」という言い方はちょっと嫌だから、「苦手な人」という表現をつかう。わたしは人を嫌いになることは、まずない。自分とは合わないなと思っても、その人にはその人なりのコミュニティや生き方もあるだろうし、丸ごと否定する必要はないように思え…

ある女の子の話

クリスマスや忘年会に新年会、大学生活最後の思い出作りとかこつけて、いろんなお誘いをしてもらえるのは嬉しい。世代や性別問わず友達がいる方なので、よく「お前の交友関係がわからない」と言われる。仲の良い人をざっと思い浮かべてみると、個性が強い面…

ある男の子の話

今日は、塾講時代の話。*ある生徒がいた。彼を仮にAくんとする。女子には意地悪をして、講師の言うことはきかない。授業も自分に発言権が回らなければ妨害に走るため、ろくに授業が回らない。Aくんはそんな子だった。見るに見かねたわたしは、みんなに自習…

傍聴マニア15 ②

エレベーターが開き、階に到着。法廷と裁判官室等が並ぶ様はとても無機質で、生きている感じがしない。空気は病院のように、波風も立たない。法廷に入ると、裁判は既に始まっていた。「迷惑行為」。どうやら話を聞いていると、男は盗撮をしたらしい。え、そ…

傍聴マニア15 ①

「じゃあ12時半霞ヶ関で!」街中がクリスマスに染まる中、友人とそんな約束を交わした。目指すは東京地裁。向井理のドラマや「それボク」を見てから、裁判傍聴への興味は増していた。普通に生活をしていたら、なかなか立ち入ることのない「はず」の場所。表…

「可愛い」の汎用性

「可愛いってさ、言いやすくね?」お題は異性に対しての褒め言葉。それなりにイケイケな男友達は言うが、あまり同意が得られない。「それはちゃらい」「じゃあなんて言うの」「無難なのは女子力高いとか?」「あー……。」でもまぁ、確かに「可愛い」は言いや…

春画展へ行った話 ②

前回の続き。くずし字スキルの特需が起こり、春画展に駆り出されたわたし。客層を見ると老夫婦から若い女性グループまで。アダルトなものとはいえ芸術的価値も高いものだし、こういったものがオープンになってきたのは良いことだ。……というようなことを先ほ…

春画展へ行った話 ①

巷で話題になっている春画展。それに伴い、周囲で起こるわたし特需。色んな人から春画展に誘われ、一回行ったというのにもう一回行こうとまで言われる。それはなぜか。「くずし字が読めるから」である。おそらく以前、美術展で春画の脇に添えてあるくずし字…

しゅんモノの悲劇

しゅんが。巷では春画展が話題だ。世界的には前々から注目されていたのだけど、日本では性的なものだからなんとかって開催が見送られてきていたんだっけ。たしか今回受け入れた美術館も小さなところで、ほかに受け入れ先が見つからなかったという話を聞いた…

カーストとステータス

イケてない芸人。某バラエティでの「くくり」だ。最近の言葉でいえばスクールカーストの下位層、といったところか。今でこそ芸人さんたちは笑って話しているけれど、なかなかに残酷なものだよなぁと思う。わたしが中高生だった当時も学校で過ごしてきた中で…

コーヒーブレイク

大学での用事が終わった。なんだかすぐ帰るには惜しくて、でもこれといった行くあても特にはなくて。そういう日にいつもぷらっと入るコーヒースタンドがある。駅からちょっと歩いた閑静な住宅街の中にこじんまりとした店構え。オーナーのお兄さんひとりの小…